みなさんの中には、いつも避妊をしている方、いつも避妊していない方、時々避妊する方など様々な方がいると思います。ここでは、みなさんが思わぬ( ̄□ ̄;)!!妊娠や性病に感染してしまわないように、避妊の種類や方法について書きたいと思います。 |
避妊率の順位 | 避妊の種類 | 性病予防 | どこで? | |
1 | 不妊手術 | × | 病院で手術。配偶者の同意などの必要条件があります。 | |
男性の場合は精管切除術(精管を切断(パイプカット))、女性の場合は卵管結紮術(卵管を結ぶ手術)があります。手術は簡単で安全だそうですが、半永久的に子どもを作ることができなくなってしまいます。手術後にもし再び子供が欲しくなっても、妊娠可能な状態に戻す事はできないそうです。手術をするかどうかは慎重に判断する必要があります。よく考えてから決断しましょう。 |
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2 | 経口避妊薬 (低用量ピル) |
× | 産婦人科医の処方が1ヶ月3000円〜5000円くらい。(病院により異なります) | |
避妊目的で新しく認可されたピルで、合成卵胞ホルモンと、合成黄体ホルモンからできています。これを服用することで体内のホルモンバランスを妊娠状態と同じに維持し、排卵を起こらないようにするほか、受精しても着床を阻害する、精子を入りづらくするなどで確実に避妊するそうです。 *中・高用量ピルは避妊目的ではなく月経困難症などの産婦人科疾患の治療目的として使用されているそうです。 |
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3 | 子宮内避妊具 (IUD(子宮内リング) ペッサリー等) |
× | 産婦人科医で処置挿入に3万〜4万円(病院により異なる)2〜3年有効抜去時5千円〜1万円程度 | |
プラスチック等で作られた小さな器具の事で、子宮内に入れると、精子と卵子の受精や受精卵の着床を妨げます。一度、装着すればピルのような飲み忘れ、性交のたびに避妊を気にするわずらわしさがありませんが、定期的に診察を受ける必要があります。人によっては月経が長引いたり、月経痛がひどくなったり、おりものがふえるなどの症状があらわれることもあるそうです。 | ||||
5 | 女性用コンドーム | ◎ | 薬局などで買える | |
外性器と内性器の双方を覆うようになっていて、外リングと内リングが付いています。外リングは性器の外に出ていて、内リングは膣の奥で正しい位置にとどめておくようになっています。タンポンを使える女性なら簡単に装着できるそうですが、慣れるまではちょっと難しいそうです。まれに軽い下腹部痛や軽い出血など副作用の可能性があるそうです。(一時的なもの) | ||||
6 | コンドーム | ○ | 薬局などで買える | |
正しく装着すれば、かなり高い避妊効果が期待できますが、ピルやIUDなどにくらべると誤った使用法で失敗率が高いです。海外では、性感染症予防目的に使用することが多いそうです。また、男性の協力が必要になります。性器が直接触れ合うのを防ぐため、避妊と同時に性行為感染症(STD)の予防にも効果があります。 理想としては、ピルなど他の避妊確率の高い方法で避妊をし、STD予防のためにコンドームを併用した方がいいと思います。 | ||||
7 | 殺精子剤 (マイルーラ等) |
× | 薬局などで買える | |
腟内に錠剤、ゼリー、フィルムなどの殺精子剤を、性交の前にいれて避妊する方法。膣内に射精された精子を殺す薬剤であり、錠剤、ゼリー、フィルムの3種類が発売されている。使用法がきちんとされれば6%くらいの失敗率ですが、一般的な使用では21%にも失敗率が上がるそうです。 | ||||
錠剤:ネオサンループ錠 | 継続:1時間くらい | 膣内に挿入された錠剤が5分から10分かけて発泡し膣内に均一に拡散することで殺精子効果を発揮します。発泡、拡散が不十分であればその効果は不十分となり、膣の浸潤度によっても発泡の程度は異なるために同一人でも効果が一定とは限らないそうです。 | ||
ゼリー:FPゼリー | 継続:膣外に流れ出なければ長時間有効 | 錠剤やフィルムと異なり発泡や溶解を待つ必要がなく、挿入直後より効果を発揮します。しかし、特別な挿入器を必要とし、体位によっては膣外に流出してしまうことがあるそうです。 | ||
フィルム:マイルーラ | 継続:1時間くらい | 膣内に入れてからとけて威力を発揮するのに5〜10分かかります。挿入の位置が浅かったり、とけた薬剤が外に漏れてしまうということから失敗してしまうことがあります。 *製造・販売していた大鵬薬品が平成13年3月以降の製造を中止しました。 |
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8 | 基礎体温 | × | 体温計は薬局などで買える | |
月経後約2週間は女性ホルモンの働きにより、体温が低い時期が続きます。その後とつぜん、プロゲステロンの働きにより、次の月経まで体温が高まります。この低温期と高温期の境目あたりが排卵日と考えられます。婦人体温計で毎日決まった時間、同じ条件のもとに体温を測り、それをチェックして排卵日を知る事により避妊をする方法です。 | ||||
*妊娠しやすい時期(危険日):高温期になる直前、つまり排卵日を含む5日間程度 *避妊の目安になる日:卵子の寿命は約1日、精子は普通3〜4日です。つまり、高温期になって4日目くらいから月経までは、妊娠の可能性が低くなる目安になります。 *月経日の予想日:高温期が続いた後、体温が下がりはじめたら、まもなく月経がはじまると考えられます。 |
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9 | オギノ式 | × | なにもいらない | |
排卵のあと12日〜16日目に月経がおこる事を応用して、 次の月経開始予定日から逆に数えて排卵の時期を推定し、避妊に利用する方法です。予定月経日の12〜16日前にあたる5日間は排卵がおこる可能性がある日でこれに精子が生きている3日間と、卵子の生存可能な1日を加えた9日間はいわゆる危険日になるそうです。月経が体調によって異なる場合や、不定型はこの避妊法に適しません。例えば月経周期が24日だとすると、まず次回の月経開始日を計算し、(月経終了日 + 24日)そこから12日と16日(排卵が起こるであろう周期)を引き算して、危険なエリアを算出します。しかし月経開始はストレスや体調で簡単に遅れてしまうことがあるため、予測が困難で失敗が起こりやすいと思います。 |